鍼灸で神経の緊張をゆるめる

今は神経がピンと張りつめた状態、ずっと緊張している状態がなかなか抜けない方が多いように感じています。
仕事やいろいろな場面で神経を張りつめて行なわなければいけないことというのはどうしてもありますから、それが悪いわけではありません。
ただその張りつめた状態が長く続いてゆるめることができなくなっているのが問題なのです。

神経が緊張している状態が続くと眠れなくなってきたり、身体のいろいろな部分がギュッと硬くなってしまったり、勝手にふるえたりしてきます。
そうしてその状態がさらに続くことで心身の不調をまねいてしまうのですね。

自分はそんなに緊張するような場面はないし緊張していないと思うという方も、パソコンやスマートフォンを見ている時間が多いとそれだけで神経は緊張状態になります。
光をじっと見つめていることになるので、それが神経の緊張を生むのですね。

まだ緊張状態が軽いと寝たり休息を取ったり運動したりしたりすることで心身をゆるませることができますが、緊張状態のまま固まってしまうと一人の力ではゆるむことがなかなか難しくなってきます。

鍼灸はそのように固まってしまった緊張をほぐし、張りつめた神経をゆるませます。
実際ゆるんでみると「あぁ、自分はずっと緊張していたんだなぁ」ということが実感して頂けると思います。
最近どうも不調が続いて…という方、芯からゆるむことで不調が改善されるかもしれませんよ。

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頭を休めて身体を動かす

昔の生活スタイルと現代の生活スタイルで変わったことというのは本当にたくさんあると思いますが、頭をよく使うことが増え逆に身体を動かすことが少なくなったというのもとても大きな変化ではないでしょうか。
デスクワークやパソコン作業が増え、スマートフォンや携帯、テレビを見る時間が多くなりました。
身体はほとんど動かさないのに頭の中だけフル回転するような状況が増えましたよね。

身体を使わずに頭だけを使うとどうなるのかというと、シンプルにいえば身体の上の方に気が集まりのぼせたような状態になります。
そして上に気が集まりのぼせている分、下には気が少なくなり下半身が冷えたり弱くなったりします。
のぼせると肩こり、頭痛、めまい、目の疲れ、視力低下、耳鳴りなど身体の上の方にいろいろと症状が出てきます。
そして身体の下は冷えたりむくんだり、足腰が弱ったりしてくるのです。
思い当たることがある方多いのではないでしょうか。

そういった症状が出ている場合は、少し頭を休めて代わり身体を動かす必要があります。
普段身体を動かしていないとおっくうになりがちですが、少しずつ動かし始めると気持ちよさから身体をもっと動かしたくなるものです。
春も近づいてきました。
スマートフォンを少し脇に置いて、身体を気持ちよく動かすことを始めてみませんか。

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見えないものから変化する


昨日(2/4)は立春でしたね。
フラワースタジオマールさんに立春らしいお花をお願いしました。
華やかさの中にこれから力を増してくる春の陽気が感じられてとても素敵です。

まだまだ寒いのに立春とは暦の上だけではないのかと思われる方も多いと思いますが、春という現象が現れてくるのが遅いだけで、見えない部分では確実に春の準備が着々と進んでいます。
春になって急に芽を出そう花を咲かせようと思ってもできません。
春がまだ目に見えないだけで見えない部分では春がもう立っているよ、始まっているよということで立春なのですね。

春に限らず変化するときというのは、まず見えないものから変化していきます。
たとえば何か自分に変化が現れたときというのは、現れたそのときが変化したときと思いがちですが、そうではなくその随分前から見えない部分では変化が始まっているのですね。
なかなか変化しないと思っていることも、よーく探してみるとその兆しを感じることができるかもしれません。

外側には現れていなくても、内側の春の準備が整えば自然と現象として春が現れてきます。

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