頭の使いすぎは身体のバランスを崩す

空気や水(お湯)というのは
適度にかき混ぜられていれば
極端に温度が偏ることもありませんが
かき混ぜられずに放っておくと
温かいものが上に溜まってしまいますよね

人の身体も同じで健やかな状態であれば
温かいもの(陽)と冷たいもの(陰)が
適度にかき混ぜられて
全体のバランスがとれています

ですが何かのきっかけで
うまくかき混ぜられない状態が続くと
自然の現象と同じように
上の方(上半身)には温かいものが溜まり
下の方(下半身)には冷たいものが
溜まったままになってしまいます

このような状態になっている方が
実はとても多いのです
頭痛、肩こり、目のかゆみなど
上には症状がたくさん出ているのに
下の方は足が冷える、冷たい
などという状態になっていませんか

冷え症だと思っている方でも
全身がほんとうに冷えているわけではなく
上に溜まった熱がうまく下に降りてこないために
下半身が冷えているという場合が多いのです

このようにアンバランスな状態に
なってしまう原因はさまざまですが
頭の使いすぎも大きな要因のひとつです

頭なんてそんなに使っているかな?と思うのは
その状態が当たり前になってしまっているので
なかなか気付きにくいのですね

本来は頭を使ったら身体全体も
同じぐらい使わなくてはならないのですが
身体を動かすことなく
頭だけを使って見たり考えたり作業したり
また考えごとや心配ごとで
頭がいっぱいだったりして
頭の中ばかりが活発に動いているような状態が
ずっと続いていることが今はとても多いのです

活動している部分には陽が集まってきます
頭ばかり使っているとその部分だけに
陽がたくさん集まったままになってしまいます
そうすると上半身に痛みや症状などが
出やすくなってしまうのです

仕事や生活スタイルなどもあり
なかなか難しい部分もありますが
なるべく頭や目を使いすぎないように
もし使いすぎたら身体もよく動かすようにして
陰と陽が偏らないように心がけてくださいね

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