怒りもしない我慢もしない

前回内側から起こる病の原因の中で、過度に怒るとのぼせてさまざまな不調が出てしまいますよとお話しました。
じゃあ怒るのを我慢したらよいのかなと思うかもしれませんが、実は怒るのを我慢するのもまた違った不調を招いてしまうのです。
我慢するときというのはぐっと力を入れる感じがしますよね。
そうすると身体がギュっと固くなり血流が悪くなってしまいます。
怒ったときとはまた違って血流が悪くなることでの不調がいろいろと出てきてしまうのですね。

怒っても我慢しても心身に負担になるならばどうしたらいいのでしょう。
それは怒りが沸いてきたときに「今自分は怒ってるな」と気づくことです。
怒りに飲み込まれてしまわずに、自分の感情に気づいて受け入れることなのですね。

怒りが沸くのは自然なことです。
それをいいとも悪いとも思わずに「あぁ、怒ってるな」と気づくことで、怒りがすーっと地面に流れていくように小さくなっていきます。
それでもまた怒りが沸いてきたら、「あぁ、怒ってるな」です。
「あぁ、怒ってるな」「あぁ、怒ってるな」と繰り返していくことで感情はずいぶんと落ち着いてきます。

これは他の感情についても同じです。
気づいて受け入れることで、過度に感情を爆発させることもなく我慢させることもなく、心身にも負担になりにくいのです。
怒り、不安、悲しみ…など辛い感情に苦しんでいる方、試してみてくださいね。

関連記事
内側から起こる病の原因
頭を休めて身体を動かす
身体の上の症状・下の冷え
気は巡らせて養う
身体の一部を使いすぎると