気は巡らせて養う

気を使う・気にする
気を休める・気にかける…など
“気”に関する言葉というのは
実にたくさんありますね
東洋医学では文字通り気というエネルギーが
身体を巡っていると考えています

鍼灸治療ではその気を調整することで
心身のバランスを整えていくのですが
気に関する言葉がたくさんあるように
自分でも毎日の暮らしの中で
気を動かしたり減らしたり増やしたりしています

どうやったら大切な気を養うことができるのでしょうか
気は適度に使い巡らせることが大切です
基本的に身体をのびのび動かしたときは気も動いています
身体とセットになって気が動くと思って
頂くといいかもしれませんね
頭だけ使ったのでは気を巡らせることはできません
頭に気が集まりのぼせた状態になってしまいます
今は頭に気が偏った状態になっている方がとても多いです

気は適度に使うことで身体の底からどんどん湧き出てきます
使わない方が溜まるような気がしてしまいますが
そうではありません
適度に使い動かし巡らせることで気が充実してくるのです

ただ病に臥せっている方、療養中の方
非常に疲れやすい方など
極端に気を消耗している場合は
巡らせる気の量自体が少なくなっていますので
じっと心身を休めある程度気が溜まるまで待つことが大切です
溜まってきたら少しずつ身体を動かしていきましょう

ハードな運動をしなくても
身体の隅々まで気がめぐるようなイメージを持って
身体を動かすことで気が巡ります
歩くときにイメージするのもよいかもしれませんね

気が動くことは本来とても気持ちがよいものです
毎日の暮らしの中で少しだけ“気”を意識してみませんか

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