何もしないことをする

もうすぐゴールデンウィークですね。
通常通りお仕事の方もいらっしゃると思いますが、いつもよりお休みを取られるという方も多いと思います。
お休みはどのようにお過ごしになりますか?
どこか出かけよう、普段できないことをしようなどいろいろ考えていらっしゃるかもしれませんね。
そんな中で「何もしないことをする」というのはいかがでしょうか?

のんびりする、好きなことをするというのとも違って文字通り本当に何もしないのです。
今はあれをした方がいい、これをした方がいいという情報がたくさんあふれています。
そんな情報に触れていると何もしない時間がもったいなく思えたり、怠けているような気がして焦ってしまうことはないでしょうか。

ですが何もしないことというのは実はすごい力を持っているのです。
テレビも見ない、スマートフォンも見ない、本も読まないでただただぼんやりしていると、ふだんあれこれしているときにはなかなか働くことのない自分の内にあるものが動き始めます。
自分にとって必要なものは外にあるのではないかとつい考えがちですが、自分の内には非常に豊かなものが詰まっています。
その豊かなものを展開するためには何もしないという時間がとても大切になってくるのです。
花開くような変化を促すためにはその花が開くための静かでゆっくりした時間が必要なのです。

何もしない時間を長く過ごした後には、ふと何かしてみようという気になったり、いつもと違った考えが浮かんできたり、何か思いもかけないことが起きたりするかもしれません。
また何もしない時間というのは心身の内側を活性化し治癒力を高めることにもなります。

何かすることももちろん大切ですが、ときには何もしないという時間をとってみてはいかがでしょうか。
いざやってみると時間を持て余したりして意外と難しいことに気づかれるかもしれません。
ですが慣れてくるうちにいつもとは違うゆったりとした自分に触れることができますよ。

関連記事
自分の内の静けさ
陰を大切にする
陰と陽のバランスをとって過ごす
病を見つめると自分が整理されてくる
ぼんやりするとき