不調というのは、身体がアンバランスのまま固まってしまった状態といえます。
できればそんな風に固まることなくやわらかい身体を目指したいものですね。
やわらかい身体というのは前屈ができるとかそういうことではなく、身体の内側のバランスが少し崩れてもすぐにもとの状態へと戻ることのできる身体です。
それは心にも同じことがいえるかもしれませんね。
そのような心や身体は少し「?」という状態になったとしても、すぐにもとのよい状態へと戻ることができます。
健康というのはバランスのとれた状態のことですが、もともとバランスのとれた状態というのも固まった形でバランスがとれているわけではなく、外からの刺激や内からの刺激にゆらゆらと揺れながらもバランスを保てる状態をいったものなのですね。
不調というのはアンバランスに固まった状態ですから、まずその固まった心身をゆるめなくてはいけません。
ただ無理にバランスのとれた状態に戻そうとするのは、ボキッと硬い枝を折るようなもので、かえって他の部分を痛めてしまうことになりかねません。
まずゆるめることが何より大切なのですね。
固まった心や身体をゆるめることができると、本当によくできたもので自然とバランスに向かって心身は動き始めます。
どういう状態がバランスのとれた状態なのかは心や身体自身がよく分かっているのです。
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