病が回復するときというのは
誰でもすっとよくなってほしいものですが
実際はなかなかすんなりとよくなることは
少ないものですね
何となくよくなったり悪くなったり
そのうち気づいたら治っていたということが
多いのではないでしょうか
病や不調というのは
心や身体の状態がアンバランスになったまま
固まっているようなものです
それを生活習慣を改めたり治療を受けたりして
徐々に本来のバランスのとれた状態に
近づけていくのですね
そのとき欲を出して一気に治そうとすると
急に心身のバランスが変わるために
かえって不調が出かねません
鍼灸の治療でも一気に治そうとはしません
あまり急に治そうとすると
逆にどこかにゆがみが出てしまうのです
ですので今日はこのぐらいまで
変化させても大丈夫かな
というように様子を見ながら施術をし
あとは少しずつ新しいバランスのとれた状態に
馴染んでいくのを待つのです
それを繰り返すことで
ゆっくりと玉ねぎの皮が1枚ずつむけるように
やわらかに変化していくのですね
すぐに治りたいかもしれませんがそこは我慢をして
上向きではあるけれども少しずつ少しずつ
よくなったり悪くなったりを繰り返しながら
らせん状に回復するのを待ちましょう
慌てずゆっくり構えていきましょうね
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