凸があれば凹がある

陰陽の考え方の基本は「陰があれば陽がある」というものですが、相反するものが必ず存在するということです。
新しいと古い、近いと遠い、明るいと暗い、活動と休息、凸と凹…など例をあげればきりがありませんが、どなたでも感覚的に理解しているようなものばかりですね。
ですが、日常生活ではついつい陰があれば陽がある、凸があれば凹があるという相反するものがあることを忘れがちです。

何か活動をしていてうまくいかないとき、その活動の仕方のどこが悪いのかと考えてあれこれ試し四苦八苦したりしていませんか。
ですが足りなかったのは活動(陽)の工夫ではなくて休息(陰)だったりするのです。
お肌の手入れをしていてなかなか綺麗にならないとき、あれやこれやと色々なものを試したりします(陽)。
でも実は足りなかったのはお肌に何もつけないお肌の休息(陰)だったりします。

特に今の世の中は陽(活動的なもの)がよしとされることが多いので、陰(休息的なもの)が置き去りにされているような気がします。
同じものの中でぐるぐる回ってうまくいかないと気づいたら、色々試してもうまくいかないなと思ったら、陰的なものを忘れていないか考えてみることで、うまくいかなかったことがうまく回るようになってくるかもしれません。

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陰と陽から身体を見る

鍼灸は何をしているのかシンプルにいうと
「陰と陽のバランスを整えている」
ともいえると思います

東洋医学では
「人の身体は陰と陽がバランスをとることで
健康を保っているよ」
という考え方で身体を見ています
陰と陽なんてよく分からない、難しそう…
と思われるかもしれませんが
そんなことはありません

仕事や遊びで活動した後には
睡眠や休息が必要ですよね
活動(陽)と休息(陰)

活動しているときには交感神経が優位で
リラックスしているときには副交感神経が
優位といわれています
交感神経(陽)と副交感神経(陰)

身体の温かさを保つことは大切です
それと同時にオーバーヒートしないように
冷やすことも大事です
温かさ(陽)と冷たさ(陰)

あげればきりがないぐらい
色々なことが陰と陽に分けられます
そしてそのどちらも同じように大切なので
そのバランスをとることが必要になってくるのです

不調というのは身体の陰陽バランスが崩れ
どちらかに傾いている状態だったり
うまくスイッチが切り替えられない状態だったりします
それを鍼やお灸を使ってツボに働きかけることで
スムーズに切り替えがいくようにしたり
バランスを整えたりしているのです

ツボというのはバランスを整えるための
スイッチみたいなものです
「もしもし、今バランスが崩れていますよ」
とツボから身体に働きかけることで
身体自らが調和のとれた状態に
自然と戻ろうとするのですね

陰と陽のバランスはとれているかな?
そんな視点で身体を見てみると
また面白いかもしれませんよ

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本年もよろしくお願い申し上げます


新年あけましておめでとうございます
皆さまにとって健康でよい年でありますよう
また少しでもそのお手伝いができますよう
本年も精進して参ります
どうぞよろしくお願い申し上げます

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