季節にはそれぞれ働く力がある
毎日大変な暑さが続いていますね。
東洋医学では、季節ごとにその季節特有の力が働いていると考えます。
植物を見ていると分かりやすいのですが、春は芽吹くような出てくる力、夏は勢いよく成長する力、秋はエネルギーを蓄える力、冬は春に備えてしっかりとエネルギーを守るような力が働いています。
人間にも同じ力が働いている
これは植物だけの話ではなく、自然界に属する人間にも同じ力が働いていると考えます。
体の内側は見えないけれども、この暑い夏には「勢いよく成長するような力」が働いているのですね。
勢いよく成長する力というのは、いろいろな活動が活発になって炎が勢いよく燃えているようなイメージです。
真夏の食養生は苦いもの
そんな真夏の食養生は、苦いものを摂ることです。
よく「旬のものを食べましょう」と言いますが、夏はピーマン、ゴーヤなど苦いものがいろいろありますよね。
その旬の苦いものを食べることが、まさに真夏の食養生です。
なぜ苦いものがいいの?
「苦いものは体を冷やすので夏によい」とか「栄養的に見ても苦いものを暑い時期に食べることは理にかなっている」などとお聞きになったことがある方も多いと思います。
東洋医学的に見ると、なぜ苦いものは夏によいのでしょうか?
東洋医学でも、苦いものは熱を鎮めるような働きがあると考えています。
そのため「熱くなった体を冷やすので苦いものがよい」とも言えますが、もう少し細かく言うと、「体の中で勢いよく燃えている炎の火力調整をするために摂るとよい」といった感じになります。
本来夏は勢いよく力を出した方がよい
本来夏は自然と同じように、勢いよくのびのび成長する力を出すことが大切です。
体を活発にさせた方がいいのですね。
そして、その力を出し尽くすことで秋にシューッと力がすぼみ、エネルギーを蓄える方向にシフトチェンジすることができます。
そう考えると、勢いのある力を抑えるように苦いものを摂りすぎてしまうと、秋に向けて体を変化させることが難しくなりますから、ちょっと問題になってきます。
季節の力と反対の味覚
それぞれの季節には、それぞれ摂るとよい旬の味覚がありますが、それらはみな季節に働く力と反対の作用を持つ味覚が対応しています。
体としては、それぞれの季節に働く自然の力に呼応させることが大切なのですが、その力をうまく調整するために旬の味覚を摂るのがいいよということなのです。
夏の暑さを乗り切るヒントに
現代は東洋医学が生まれた遥か昔と違って、夏の暑さも過酷ですしクーラーもありますから、昔の養生法を一概に当てはめるのは難しいかもしれません。
ですが、「夏はぐんぐん成長する炎のような力が体の中で働いている」「苦味はその火力調整である」と頭の片隅に置いておくのも、夏の暑さを乗り切るヒントになるのではないでしょうか。


