お灸は温める効果だけではありません

お灸はもぐさを使って行います

お灸はヨモギから作られたもぐさを使って行います。

もぐさを丸めたものをツボの上にのせて火をつけたり、棒状に固めたもぐさを燃やして肌の上にかざしたり、お灸といってもいろいろな方法がありますが、基本的にはもぐさを燃やして皮膚やツボに熱刺激を加えるものをいいます。

よもぎからできている艾(もぐさ)


お灸の目的は温めるだけではありません

熱の刺激を加えるのですから、お灸とは“体を温める”ことで不調の改善を促しているように思えますが、お灸の目的はそれだけではありません。

鍼は金属の細い針を体に刺すこと、お灸は熱を加えることでツボを刺激し、その刺激が体のネットワークを通じて崩れたバランスを整えるよう働きかけることを目的としています。

鍼には鍼特有の刺激、お灸にはお灸特有の刺激がありますので、その刺激を使い分けることで、より細やかに体のバランスを整えていくことができます。

お灸は熱刺激なのだから体を温めていると思いがちですが、熱を加えることによって汗が出て、その汗によって体が冷えるような場合もあります。
体に熱がこもっているような場合には、その冷える効果を期待してお灸をすえることもあります。



お灸を使い分け体のバランスを整えます

当鍼灸院のお灸は、もぐさをひねってツボの上に直接すえる方法を主に用いていますが、もぐさの種類、ひねるもぐさの硬さ、大きさ、すえる数などを変えることによって、加える刺激の量や質を変えて細かく調整しています。

もぐさを丸めたお灸

ご自宅のセルフケアとしてお灸を取り入れられている方は、台座灸といってどなたでも気軽にすえることができるものをお使いの場合が多いと思います。
こちらも日々続けて頂くことで効果が期待できますが、その方の体質や状態に合わせてもぐさをひねってすえるお灸を使い分けて行うことができるのは、鍼灸院ならではの特徴です。



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