不眠について

不眠とは

不眠症(睡眠障害)は辛いものです。
寝ようとしてもなかなか寝つけなかったり、夜中に目が覚めて眠れなくなったり、朝早くに目が覚めてしまうこともあります。
睡眠時間はとっているつもりなのに、寝た気がしないという場合もありますよね
夜寝られないと、何だかいろいろネガティブなことを考えてしまって辛い…という方もいます。

このように不眠といってもいくつか種類がありますが、原因もストレスなどからくる緊張、運動不足、カフェインやお酒、部屋の明るさや寝具、痛みやかゆみ、トイレで起きてしまうなどいくつか考えられます。

改善に向けて生活習慣や環境を見直すことももちろん大切ですが、それでも眠れないことがあります。
その場合ストレスからくるものが多いと考えられますが、東洋医学ではまた少し違った見方をしています。

東洋医学で考える不眠とは

鍼灸の目的は、大きく考えると体の陰陽バランスをととのえることと言えます。
その陰と陽に「気」をくっつけて、陰気、陽気などと言ったりしますが、陰気・陽気は体を動かしている電気やガソリンなどエネルギーのようなものです。

人間は、日中”活動的な気”である陽気が体の内から外に出てくることで、活発に活動することができます。
電気がちゃんと通電することで、動けるようなイメージです。
そして夜になるとその陽気(電気)は体の外から内の方へと戻っていきます。
内にあるホームポジションのような場所に戻っていくのです。
それで通電している時間からOFFの時間へと自然に変わっていくのですね。
このような仕組みによって就寝時間には眠くなってすっと眠れる、そして朝になるとまた陽気が外に出てきて活動できると考えます。

この陽気が何らかの原因で、夜になっても体の内に戻らないと寝つきが悪くなり、起床時間でもないのに外に出てくると途中で目が覚めてしまうことになります。

鍼灸で不眠を改善

実際の鍼灸の施術では、なぜ陽気が内に戻っていかないのか、なぜ夜中に外に出てきてしまうのかということを見極めて、本来の自然な働きが行われる状態へ向かうようアプローチしていきます。

「1、2週間前から寝れなくなった」「急に寝つけなくなった」など、まだ不眠になって浅い方は、施術を受けて頂くことでかなり早くに睡眠状態が改善されます。
「3年ぐらい前から寝られない」「長年不眠です」といった方は、少し続けて通って頂く必要がありますが、鍼灸で質の良い睡眠に向けてのお手伝いができますので、ぜひ一度ご相談くださいね。