お灸を自分で始めてみると簡単で気持ちがよいですし、たくさんすえた方が効く気がしてあのツボこのツボとあちこちやってみたくなります。
ですが実際は、ここぞというツボに少しだけすえる方がよく効きます。
少しのツボにていねいにすえることで、身体がしっかり反応して変化しやすくなるのです。
身体はそんなにたくさんの刺激を欲していません。
求めているのは、回復に向けてそっと背中を押してくれるようなちょっとした手伝いです。
シンプルなことをていねいに継続すること、そんなことを求めています。
ですがなかなか効果が出ないと、あれもこれもといろいろやってみたくなってきます。
本当は変化しているのにその効果を感じ取れなかったり、変化するのに時間がかかるので効果が見えにくく、まどろっこしく感じてしまうのですね。
そんなときは身体の声によく耳を澄ませてみましょう。
手伝っている方向が合っていれば、根気よく続けているうちにきっとよい兆しが感じられますよ。