ガス欠になる前に

東洋医学では、何かものごとを行うには「血(けつ)」が必要だといわれています。
血というのはホカホカしたガソリンのようなもので、これがしっかり「肝(肝臓のようなもの)」に貯蔵されていることでいろいろな活動を行うことができます。
ガソリンタンク(肝)にガソリン(血)があることによって、活動ができるということなのですね。

この血は、活動したりものごとを根気よく行ったり目を使うことで多くを消耗します。
血を消耗するということは、ガソリンがなくなってしまうことですから、ここでしっかり休息しないとガス欠になってしまいます。
ガス欠になるとうまくやりたいことができずにイライラしたり、身体にもいろいろな不調が出てきてしまいます。

ところが休息が必要なときでも、何かしよう何かしようという方が多いようです。
うまくできないのは、休息が足りない血が足りないからなのに「頑張りが足りない」「もっとやらねば」と思ってしまうのです。

血が足りないと頭もうまく働きません。
しっかり休んでガソリンタンクがいっぱいになってからの方がいい考えが浮かんできますし、いきいきと気持ちよく活動することができます。

「ガソリンの量はどうかな?」ときどき気にしながら、ガス欠になる前にしっかり休んでくださいね。