東洋思想、東洋医学では「世の中のすべてのものは陰と陽に分けられるよ。また陰と陽が支え合ってこの世は成り立っているよ」という風に考えます。
陽だけでは成り立てない、陰だけでも成り立てないのですね。
棒磁石を想像してもらうと分かりやすいかもしれません。
片側にN極、反対側にS極があり、その両方が支え合って1本の磁石になっていますね。
そのように世の中のすべてのものには両極という両側面があるのです。
それは形があるものに限ったことではありません。
見えないものについてもいえます。
しかしうっかりすると、ものごとには両面があるということをつい忘れてしまいがちです。
いい面ばかり見てしまったり、または悪い面ばかり見てしまったり…。
そんなときにものごとには陰と陽の両面があることを思い出してみると、それによって気持ちが軽くなったり、ぐっと考えが深まったりするかもしれません。
ちなみに本来、陰と陽どちらがいいもの悪いものということはありません。
どちらも同じように大切なものなのです。