ひとつを丁寧にしてみると

自分でお灸するときには
この症状にはここのツボがいいかな
あまり効かないから別のツボがいいかな
こういった場合はどこがいいかなと
いろいろ考えたり調べて
やってみたくなるかもしれませんね

もちろん症状や状態にあったツボ
というのはあるのですが
まずはひとつのツボに決めたら
そこに丁寧に気持ちを向けて
じっくり続けてみるのも大切なことです

身体はパッと変わるということは
なかなか少ないものです
続けているうちに
そういえばあの症状気にならなくなったなぁ
などとゆっくり変わることが多いのです

ですからなかなか変化が見られなくても
慌てずその部分から気持ちを変えずに
ゆったり構えていると
身体の方も安心して変わり始めることができます
また丁寧に気持ちを向けていることで
身体や心のいろいろなことも見えてきます

お灸に限らずひとつに決めて
丁寧にじっくり取り組んでみることには
ゆっくりながらすごい力があるものです

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今はとても便利になって
毎日たくさんの情報が自分の内へと入ってきます
そうして目や耳で得た情報をもとに
いろいろと楽しんだりやりとりしたり
頭で考えたり悩んだりすることが
とても多いですよね

そういったことも楽しいものですが
たとえば何もない自然の中に行ってみると
普段はいろいろな情報に囲まれて
頭ばかり使っていたなぁということに
気づくことがあるかもしれません

頭ばかりが活動している状態が続いて
それに慣れすぎてしまうと
今度は身体で感じるという
人にとってとても大切な感覚を
忘れてしまうことになりがちです

そういった身体の感覚と離れてしまうことが
心や身体の不調とも大きく関係してきます

すでに頭を使う状態が続いている方は
身体で感じるってどういうことだろう?と
頭で考えることと身体で感じることの違いが
もしかしたら分からなくなっているかもしれませんね

そんなときにも自分でできるお灸は
とてもいいものです
お灸というのはもぐさに火をつけて
肌の上にのせて行ないますが
火がついているので〝熱くならないかな?″と
つねに集中して身体に気持ちを
向けていなくてはなりません

お灸自体の効果ももちろんありますが
そうやって身体に自然と気持ちを向けることが
普段使いすぎている頭モードをOFFにして
身体を芯からリラックスさせることにつながります

たった5分でもいいので
寝る前にちょっとお灸でリラックスしてみませんか
しっかり使った頭をOFFにして
心地よい眠りにつきましょう

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