不調の原因になるもの
東洋医学では、体のバランスが崩れているときに何らかの原因が加わることで、不調が出たり病気になると考えています。
原因となるものはいろいろありますが、暑さ寒さや湿度など気候や環境によるもの、飲食、睡眠、疲労など生活習慣に関わるものがあげられます。
そしてその他にも、怒ったり悲しんだりといった感情の変化も大きな原因になると考えています。
感情の揺れ動きが不調の原因に
心にストレスを受け辛い感情を抱えていると、調子を崩したり病気の原因になると誰もが感じていることと思いますが、東洋医学ではたとえポジティブな感情であっても、過度な感情の揺れ動きは不調につながるとしています。
怒りや悲しみなどネガティブとされる感情だけではなく、たとえ嬉しさや喜びといったものでも、体に影響を及ぼすと考えているのですね。
感情が豊かであることが人間のよさでもあるので、いろいろな感情が湧き起こることは決して悪いことではありません。
ただそれがあまりにも過度なものだったり、飲み込まれてコントロールできないような状態に陥いると、体にさまざまな影響を与え不調の原因になってしまうのです。
体がしっかりしていれば大丈夫
ですが、この感情が体に大きな影響を与えるのは、あくまで体のバランスが崩れているときです。
体がしっかりさえしていれば、多少感情が揺れ動いても、体や心に不調を起こすほどの影響を与えることは少なくなってきます。
基礎がしっかりした建物は、たとえ大きな揺れがきても倒れることがないように、体のバランスという基礎がしっかりしていれば、感情の波にのまれることなく受け流すことができるのです。
まず体から整えてみる
女性であれば、生理前にイライラしたり憂うつになったりと、気分に波が出ることはよくあると思います。
ですが体をしっかり整えていくと、自然と感情の波をやり過ごせるようになり、気分の不調も出にくくなってきます。
日常のストレスなどで怒りや憂うつな感情を抱えている場合も、まず体の方をしっかり整えることで、そのストレスに対処できる力がついてきたり、ストレスをストレスと感じないような心に変えていくこともできるのです。