体調を崩したとき「原因はストレスかなぁ?」と思ったりするように、感情や精神の動揺は身体に影響を及ぼします。
東洋医学では、そのストレスになる感情を怒・喜・思・憂・悲・恐・驚の7種類に分けています。
なぜ分けるのかというと、その感情の種類によって身体の反応が違いバランスの崩し方も異なってくるからです。
たとえば悲しみで胸がいっぱいと言うように、悲しみは胸にある肺と深く関係がありますし、驚いて腰が抜けるという言葉のように驚きは下半身と関係が深いです。
それぞれの感情によって身体の反応も違ってくるのですね。
このように感情の動揺は身体に影響を及ぼしますが、逆もしかりです。
肺が弱っていると悲しい気持ちになりやすくちょっとしたことでクヨクヨしますし、下半身が弱っていると驚きやすくなります。
つまり身体のどこかが弱っていると、それに対応する特定の感情が動きやすくなってくるのですね。
ということは悲しみが強いときやビクビク驚きやすいとき、身体をととのえることでそれが和らいできます。
これは強い怒りや恐怖感など、7種類のどの感情にもいえます。
身体のバランスがととのっていると、気持ちがゆったりとし落ち着いていることができます。
感情に振り回されて辛いとき、身体からアプローチするのも一つの方法なのです。