自分の素朴な性質

人は生まれながらそれぞれ特徴ある体質を持っています。
あまりお腹いっぱいには食べられないとか、疲れると目にくるとか体力には自信があるとか…。
もちろん環境や生活習慣などによって変化することもありますが、生まれ持った元々の体質というものが必ずあります。

この体質は性格とも関係が深く、たとえばイライラしやすいとか不安になりやすいとかそういったことも含まれます。
体質と性格は表裏一体のものなので、体質+性格=性質といってよいかもしれません。
この性質を自分で知ることは、生きることを楽にしてくれます。

自分はどんな性質かな?と考えたとき、実は目が疲れやすいとか不安になりやすいとかいったことはとても表面的なものです。
もっともっとその性質を素朴にシンプルに考えてみます。
子どもの頃にさかのぼってみると、分かりやすいかもしれません。

たとえば、ゆっくり、鋭い、おおらか、大胆、繊細、速い…いろいろなものがありますね。
これを突き詰めていくと次のように陰的なものと陽的なものとして表すことができます。
陰:冷たい・遅い・内に向かう・重い…
陽:熱い・速い・外に向かう・軽い…

これに当てはめて陰的な人、陽的な人といういい方もできますが、陰陽というのは陰の中にも陽があり、陽の中にも陰があるといわれています。
そういえば熱くて冷静な人もいますし、内向的で素早い人もいますよね。
そういう陰陽の視点から自分を考えてみるのも面白いものです。

素朴な性質からは大きな可能性を感じることができます。
自分の性質を細かく見るのではなくシンプルに考えることで、本当の自分に合ったものごとを見極めやすくなります。