人生の土用を意識する

土用は春夏秋冬それぞれの季節の間に年4回あります。
春土用だったら春と夏の間、夏土用だったら夏と秋の間というように、季節と季節の間に土用があるのですね。

あまり知られていないこの土用ですが、とても重要な役割を担っています。
たとえば春から夏へと変わるときですと、急に春から夏へと変わるのは大変です。
仕事でも混乱が起きないように、担当者が変わるときには引き継ぎ期間がありますね。
この引き継ぎ期間が土用なのです。

ところで人生をよく春夏秋冬にたとえることがあります。
生まれてからこの世を去るまでを大きく春夏秋冬にたとえることもありますが、わたしたちは人生の中でいくつもの春夏秋冬を繰り返して生きているともいえます。
辛い時期を冬にたとえたり、希望が見えてくると春だと感じたりします。

この人生の春夏秋冬の間には、もちろん土用があります。
それぞれの季節の合間合間に、準備期間、移行期間のような土用があるのですね。

土用というのは実は大きく大きくエネルギーが入れ替わるときです。
このときに急に次のことを始めようとか変えようとするのではなく、しっかりと準備期間をとることが大切です。
少し休息のようなものを入れて、心や身体を次のエネルギーに慣らして準備することで、次のステップでスムーズにものごとを進めることができます。

今は世の中のスピードがとても速いですよね。
ですがときにはゆったりと流れる自然と自分を重ねてみるのもおすすめです。
そして次の季節が見えてきたら、この土用を少し意識してみてはいかがでしょうか。