陰を大切にする

陽気な人、陽気がいいなど
陽という文字には明るくてよいイメージがありますね
それに比べると陰気な人という言葉が
よくないイメージを持っているように
陰にはあまりよいイメージがないかもしれません

ですが陰と陽は本来どちらがよい悪いもなく
比べられるものではありません
性質の違いなのですね

陽は明るい、熱い、速い、軽い、躍動的、外に向かう力
陽は暗い、冷たい、遅い、重い、静か、内に向かう力
といった性質の違いを持っています
陰と陽はお互いが支え合い
それぞれどちらもなくてはならない大切なものなのです

ですが今は陽の方が重視されているような気がしませんか
明るく活動的な方がよいとされ
速く効率のよいものを求めがちです

陰と陽どちらもなくてはならないものですが
鍼灸の世界では陽は陰に従うと言われ
陰を重視して治療を行なっています
陽は外に向かう力ですから
陰が内に向かう力で引き締め留めていないと
力が全部外に飛んで行って散り散りになってしまうのです

明るく活動的でいるばかりでは
自分の中が空っぽになってしまうかもしれません
速く効率のよいものばかりを求めると
大切なものを見落としてしまうかもしれません

自分の中の陰の性質、陰の状態、陰の時間を
もっと大切にしてみませんか
それは静かに休むことだったり
自分の内向的な部分を大切にすることだったり
ゆっくりと物事に取り組むことだったりするかもしれませんね

そうやって陰を大切にすることで
陽もより輝きを増していきます

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