経絡とツボの関係

東洋医学の「ツボ」というと
押したりすると何か効果があるのかな?
そんなイメージをお持ちの方が多いかもしれませんね
ツボの正しい名前を「経穴(けいけつ)」といいます

ツボと切っても切り離せないのが
「経絡(けいらく)」というものです
こちらもご存じの方いらっしゃると思いますが
経絡というのは気などの
目に見えないエネルギーが流れている
川のようなものです

その川の流れは身体中をめぐっており
いろいろな臓腑や器官など
身体のあらゆる部分と関わって
栄養したり調整しながらバランスをとっています

この川の流れのところどころにあるスポットがツボです
経絡を線路にたとえてみると
ツボは駅のようなものです
実際の駅になると山手線、東海道線など
いくつかの線が通っている駅もありますね
ツボ(駅)も同じでいくつかの経絡(線)が通って
連絡しているものもあったりします

駅は人が多く出入りしているように
ツボもエネルギーが出入りしています
そういった動きのある部分に
アプローチして身体に働きかけようということで
ツボを使って治療したりするのですね

〇〇というツボが肩こりにいいと聞くと
そのツボを押したりお灸したりすることで
直接ビュッと肩こりに働きかけているような気がしますが
実際はそのツボを通して経絡という川の流れが変化し
またその経絡を通して
関わりのある臓腑や器官などが変化し
その結果症状がおさまったり体調が整ったりと
身体が変化しているのですね

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しっかり休むには

最近忙しかった
疲れがたまっていたという方
年末年始はしっかり休めましたか

しっかり休むのはとても大切なことですが
いざ休もうと思うと
簡単なようで意外と難しいのです
予定を入れずに家でごろごろしていれば
休めているかといえばそうでもありません
ごろごろしているようでも
頭の中はあれこれ忙しくしていることが多いのですね

あれをやらなきゃこれをやらなきゃと考えていたり
何もしない自分に罪悪感を抱いていたり
身体はじっとしていても頭の中がこのような状態では
かなりエネルギーを消耗するので
心身の疲れを本当にとることはできません
何かをやらなくてはという思いはまずやめましょう

そして刺激の強いことも避けます
特に目を使うことは強い刺激になり
頭の中を騒がしくしていしまいますし
身体の負担になりますので
できればテレビやパソコン、携帯なども控えましょう

こうやってのんびりしていると
気持ちが次第にぼんやりとしてきます
ただそこでお昼寝をしてしまうと
睡眠リズムが崩れて体調も崩れてしまうので
眠くなってもお昼寝は我慢します

何もしないでいると時間を無駄にしてしまったと
感じるかもしれませんがそんなことはありません
何もやる気が起きずにぼんやりしているぐらいが
心身ともにしっかり休めている状態なのです

このように本当に休むことができると
気力体力ともに回復して
今度は自然とやる気が湧いてきます
何かするときにも無理に力を出すのではなく
身体がさっと動くようになります

人や状態によって必要な休息期間が異なります
もっと休みたいと思うときは
それにしたがってゆっくり休んでくださいね

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