頭を休めて身体を動かす

昔の生活スタイルと現代の生活スタイルで変わったことというのは本当にたくさんあると思いますが、頭をよく使うことが増え逆に身体を動かすことが少なくなったというのもとても大きな変化ではないでしょうか。
デスクワークやパソコン作業が増え、スマートフォンや携帯、テレビを見る時間が多くなりました。
身体はほとんど動かさないのに頭の中だけフル回転するような状況が増えましたよね。

身体を使わずに頭だけを使うとどうなるのかというと、シンプルにいえば身体の上の方に気が集まりのぼせたような状態になります。
そして上に気が集まりのぼせている分、下には気が少なくなり下半身が冷えたり弱くなったりします。
のぼせると肩こり、頭痛、めまい、目の疲れ、視力低下、耳鳴りなど身体の上の方にいろいろと症状が出てきます。
そして身体の下は冷えたりむくんだり、足腰が弱ったりしてくるのです。
思い当たることがある方多いのではないでしょうか。

そういった症状が出ている場合は、少し頭を休めて代わり身体を動かす必要があります。
普段身体を動かしていないとおっくうになりがちですが、少しずつ動かし始めると気持ちよさから身体をもっと動かしたくなるものです。
春も近づいてきました。
スマートフォンを少し脇に置いて、身体を気持ちよく動かすことを始めてみませんか。

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見えないものから変化する


昨日(2/4)は立春でしたね。
フラワースタジオマールさんに立春らしいお花をお願いしました。
華やかさの中にこれから力を増してくる春の陽気が感じられてとても素敵です。

まだまだ寒いのに立春とは暦の上だけではないのかと思われる方も多いと思いますが、春という現象が現れてくるのが遅いだけで、見えない部分では確実に春の準備が着々と進んでいます。
春になって急に芽を出そう花を咲かせようと思ってもできません。
春がまだ目に見えないだけで見えない部分では春がもう立っているよ、始まっているよということで立春なのですね。

春に限らず変化するときというのは、まず見えないものから変化していきます。
たとえば何か自分に変化が現れたときというのは、現れたそのときが変化したときと思いがちですが、そうではなくその随分前から見えない部分では変化が始まっているのですね。
なかなか変化しないと思っていることも、よーく探してみるとその兆しを感じることができるかもしれません。

外側には現れていなくても、内側の春の準備が整えば自然と現象として春が現れてきます。

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凸があれば凹がある

陰陽の考え方の基本は「陰があれば陽がある」というものですが、相反するものが必ず存在するということです。
新しいと古い、近いと遠い、明るいと暗い、活動と休息、凸と凹…など例をあげればきりがありませんが、どなたでも感覚的に理解しているようなものばかりですね。
ですが、日常生活ではついつい陰があれば陽がある、凸があれば凹があるという相反するものがあることを忘れがちです。

何か活動をしていてうまくいかないとき、その活動の仕方のどこが悪いのかと考えてあれこれ試し四苦八苦したりしていませんか。
ですが足りなかったのは活動(陽)の工夫ではなくて休息(陰)だったりするのです。
お肌の手入れをしていてなかなか綺麗にならないとき、あれやこれやと色々なものを試したりします(陽)。
でも実は足りなかったのはお肌に何もつけないお肌の休息(陰)だったりします。

特に今の世の中は陽(活動的なもの)がよしとされることが多いので、陰(休息的なもの)が置き去りにされているような気がします。
同じものの中でぐるぐる回ってうまくいかないと気づいたら、色々試してもうまくいかないなと思ったら、陰的なものを忘れていないか考えてみることで、うまくいかなかったことがうまく回るようになってくるかもしれません。

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陰と陽から身体を見る

鍼灸は何をしているのかシンプルにいうと
「陰と陽のバランスを整えている」
ともいえると思います

東洋医学では
「人の身体は陰と陽がバランスをとることで
健康を保っているよ」
という考え方で身体を見ています
陰と陽なんてよく分からない、難しそう…
と思われるかもしれませんが
そんなことはありません

仕事や遊びで活動した後には
睡眠や休息が必要ですよね
活動(陽)と休息(陰)

活動しているときには交感神経が優位で
リラックスしているときには副交感神経が
優位といわれています
交感神経(陽)と副交感神経(陰)

身体の温かさを保つことは大切です
それと同時にオーバーヒートしないように
冷やすことも大事です
温かさ(陽)と冷たさ(陰)

あげればきりがないぐらい
色々なことが陰と陽に分けられます
そしてそのどちらも同じように大切なので
そのバランスをとることが必要になってくるのです

不調というのは身体の陰陽バランスが崩れ
どちらかに傾いている状態だったり
うまくスイッチが切り替えられない状態だったりします
それを鍼やお灸を使ってツボに働きかけることで
スムーズに切り替えがいくようにしたり
バランスを整えたりしているのです

ツボというのはバランスを整えるための
スイッチみたいなものです
「もしもし、今バランスが崩れていますよ」
とツボから身体に働きかけることで
身体自らが調和のとれた状態に
自然と戻ろうとするのですね

陰と陽のバランスはとれているかな?
そんな視点で身体を見てみると
また面白いかもしれませんよ

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病は積み上げてきたもの

不調というのは
今日は調子が悪いとか
急に痛くなったなど
ある日突然出てくるように思えますが
実は年月をかけて積み上げてきたものです

たとえばギックリ腰や風邪なども
発症したそのときに問題があっただけではなく
その前々から身体に負担をかけていたために
重いものを持ち上げたとか冷やした
などといったことがきっかけとなり
ギックリ腰や風邪が発症します

普段から身体に負担をかけることによって
徐々にバランスが崩れてしまっているのですね
そんなときには一触即発な状態です
ちょっとしたきっかけがあれば
すぐに病を発症してしまいます

痛いとき辛いときは
すぐに治してしまいたいものですが
そういったものは年月をかけて
身体のアンバランスを
積み上げてきた結果ですから
焦らずにじっくり不調と向き合い
生活習慣を改善したり治療を受けたりしながら
ゆっくりと治していけばいいのです

焦って症状だけを消したとしても
根本的なところ
身体のアンバランスが改善されていないと
一触即発な状態は続き
ちょっとしたことがきっかけで
また同じような症状が出てきてしまいます

不調が出てきたときは
これは何のサインかな?といった気持ちで
じっくりと身体の声を聴くことが大切なのです

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