感情は体内の天気模様

曇りや雨の寒い日には身体が冷えて風邪をひいてしまったり、とても暑い日には身体に熱がこもって熱中症になってしまったりします。
気候や天気というのは身体に影響を与え、ときにはバランスを崩すきっかけとなり病気を発症させてしまうことがあります。

これは外の環境に原因があるということで、東洋医学では「外因」といったりします。
それでは内が原因の「内因」はあるのでしょうか?
もちろんあります。
東洋医学では外因、内因、不内外因といった3種類に原因を分けて考えています。

身体の内側にある原因になるもの。
それは感情になります。
感情が原因となって、身体のバランスを崩すことがあるのです。

感情は豊かな心を育み、自分を表現したり人と交流したりする上でもなくてはならない大切なものです。
ですがそれが過度になってしまうと身体に影響を与え、天気が身体を害するのと同じように病のきっかけとなってしまうことがあるのです。

考えてみると感情も天気のようなものかもしれません。
嬉しいことがあってごきげんの日は気持ちのよい快晴のようだし、悲しいときはしとしと雨の日ようにも感じる人もいます。
怒りでゴウゴウと台風が起きているような人もいるかもしれません。

過度に感情がアップダウンしないように穏やかな天気のような心を保つのも、健やかな身体のために大切なことなのですね。

心から身体を整え身体から心を整える

東洋医学では、感情が動くとそれによって身体が変化すると考えます。
また身体のバランスを崩すと感情にも影響があると言われています。

感情と身体はお互い深く関わっているのですね。
ということは心(感情)から身体を整えることもできるし、身体から心(感情)を整えることもできるといえます。

鍼灸治療を受けると気持ちが落ち着いたり精神が安定したりするのは、身体から心に働きかけているからなのですね。

日常でもちょっと体調が優れないときには心のケアを丁寧にしてあげたり、逆に心がだいぶ落ちてしまっているときにはゆっくり身体を休めたり、もしくは適度に運動したりするととてもよいです。
心と身体のどちらからもアプローチして、心身のバランスを整えていきましょう。

はなれることで見えてくる

悩みの渦中にいるときというのは、とても辛いものです。
悩んでもなかなか答えが出なかったり、そもそも答えの出ない悩みだったりしますね。

そんなときはその悩みのもとから一時的に距離を置いてみるのも一つの方法です。
何か取り組んでいることであれば、一旦休んでみる。
人間関係であれば会うのをやめてみたり、仕事であれば思い切って少しの間お休みしたりします。

距離を置いている間は、その悩みについては考えないようにします。
何か他のことをしたり、考えずにいられるならのんびりしましょう。
睡眠だけは必ずしっかり取ります。

そうやって日々過ごしていると身体の調子が上がってきます。
そして悩みごとから一旦はなれることで、考えてもみなかった解決策が見えてきたり悩みが悩みでないように心が変化してきます。
不思議に思えますが、遠くからものごとを見ると渦中にいたときと違って全体像が見えてくるのですね。

うんうんと悩んでいるときは一旦その悩みからはなれてみませんか。
そうすることで戻ったときの景色がまた違って見えてきますよ。

無理なく進むのが一番早い

今は世の中のスピードがとても早く、気づけばあれもしなきゃこれもしなきゃと毎日自分を追い立てていませんか?
そんな日々が続くと理由もなく焦りを感じたり、何もしないと気分が落ち着かなくなったりしてきてしまいます。

そうは言っても周りの人たちはどんどん先へ進んで行ってるように思えるし、自分も頑張らなくては置いていかれそうに感じたりすることもあるかもしれません。

ですが本当はそんなに焦る必要はないのです。
あんまり焦って進もうとするとつまずいて転んだり、近づいてきたアクシデントに気づかずぶつかってケガをしてしまうかもしれません。
そうなると急いで進んでいたはずのに、身体や心を壊してしばらく休まなくてはいけなくなってしまいます。

急いで進む方が早く目的地に辿り着くような気がしますが、結局は周りを気にせず自分のペースで進む方が一番早くそして安全なのですね。
自分のペースで進むことで、周りの景色をゆったり楽しむこともできます。
その景色を楽しむことにこそ、幸せの秘訣が潜んでいるように思います。

スイッチoffの時間

自分のスイッチをoffにする時間をしっかりとれていますか?
たとえ休日であっても、身体を横にして休んでいるつもりでもスイッチをoffにできているとは限りません。
どちらかというと24時間スイッチonのまま過ごしている方が多いように感じています。

疲れがとれない、焦りを感じる、心が落ち着かないといった方は、スイッチがうまく切れない状態になっているのかもしれません。
たとえ休んでいるつもりでも、車をアイドリングしているのと一緒で、大きく動いてはいないけどいつでも動けるようスタンバイしている状態なのですね。

そういった状況が必要なときもありますが、ときにはしっかりとエンジンを切らないとガソリンはなくなるし身体に熱がこもって、その熱がまた身体や心に負担をかけます。

エンジンがちゃんと切れたときというのは、自分ではっきり分かるものです。
スイッチがoffになって初めてずっとonの状態だったことに気づくのですね。
どっと荷物を降ろすように身体の感覚が変わったり、心の中の湖が凪いで静かになるよう感じられたり、エネルギーがじわじわ回復してくるのが分かったりします。

スイッチをoffにする方法は、静けさの中に身を置いたり、一人でゆっくりと過ごしたり、ていねいに身体に意識を向けたりと人によってさまざまです。

自分のスイッチをoffにできる方法を見つけておくのは身体の健康、心の健康のためにとても大切なことです。
ときどきエンジンをしっかり切ることで、心身に活力が湧いてくるのを感じられますよ。
ぜひ自分に合ったものを探してみてくださいね。