自分の内に眠る種

自分の内には自分でも気づかないような素敵な種が眠っています。
この種はうまく育てることができると、芽が出てぐんぐん成長し青々とした葉を繁らせます。
そして美しい花を咲かせ、その後には立派な実がなることもあります。

そんな種だったらさっそく育ててみたいものですが、困ったことにこの種、育てるのがなかなか難しいのです。

植物はいろいろな種類がありますから、その植物に合った育て方をしなくてはなりません。
どんな気候が適しているのか、水やりはどのぐらいの頻度ですればいいのか…等々、その植物の特性をよく知らなくてはいけません。

自分の内に眠るこの種は、取扱説明書があるわけではないので育てるのが大変です。
気をつけて自分でよくよく性質を見極めなくてはなりません。

どんな環境が適しているのか、どんなものが好きなのか、どんなことに喜びを感じるのか…。
まわりの人たちとは育て方とは違うので、自分で自分をよく知る必要があります。
うっかり他人と同じように育ててしまうとうまく成長せず、しおれたり病気になったりしてしまうこともあります。
ときに他人の助言が参考になるときもありますが、頼りになるのは自分の観察力なのですね。

適した育て方を見つけるまでは大変ですが、ていねいに観察しながら試行錯誤を続けていきましょう。
育て方が分かってくると、あるときスイッチが入ったかのようにぐんぐんと成長し始めます。
そして思ってもみなかった花を咲かせたり実をつけたりするのです。

どんな花が咲くのかどんな実がなるのか楽しみですよね。
誰でも必ず内なる種を持っています。
自分の性質やリズムを大切にしながら、慌てずにゆっくりと育てていってくださいね。

検温ご協力のお願い

新型コロナウイルスの感染防止対策としまして、当治療室でも消毒や換気などの対応策を行なっておりますが、より安心してお越し頂けますよう待合テーブルに飛沫防止用のパネルを設置いたしました。

また、来院された際に毎回検温を実施させて頂いております。
何とぞご協力お願いいたします。

根っこが大切

腰が痛いとき普通は腰が悪いと思いますよね。
しかし、東洋医学ではあまりそういう見方をしません。
腰が痛いという症状が出ている今の身体は全体的にどういう状態なのだろう?というように見ていきます。

また腰痛の他にたとえば頭痛という症状が出ていたとしたら、その二つは大きく関係しています。
そうして腰と頭に痛みが出ている今の身体は全体的にどうなっていて、その根本はどこにあるのかという風に考えていきます。

症状は木でいえば枝葉のようなものです。
枝葉に症状が出ていても大切なのは根っこです

木全体がどうなっているのかを把握をしたら、今度はその根っこに目を向けていきます。
そうして根っこがどういう状態かが分かってきたら、治療を施していくのですね。
枝葉に手を加えることもありますが、メインは根っこの治療です。
根っこが元気になれば枝葉は自然といきいき回復してくるのです。