風邪とその仲間

風邪と書くとふつうはカゼと読みますが、東洋医学ではフウジャと読みます。
この風邪にはいくつか仲間がいまして、風邪の他に暑邪、湿邪、燥邪、寒邪、火邪と6つの種類があります。
これらのことを外邪もしくは合わせて六淫(りくいん)と呼んだりもします。

少し前に内側から起こる病の原因についてお話しましたが、この外邪は外からやってくる病の原因になります。
現在の言葉でいうと暑さ寒さなどの気温や気圧、湿度、風など気候に関するものを6つの原因に分けたものなのですね。

たとえば湿邪は名前の通り湿気によって引き起こされる病の原因です。
湿度が高くなると不調が現れる方がいらっしゃいますが、身体に水気が多かったり余分な水分が溜まっていると、外の湿度に身体が左右されやすくなります。

それぞれの邪が身体に影響を及ぼすのですが、風+寒などいくつかの邪が合わさって病を引き起こすこともありますよ。

この季節、風が強かったり気温差など変動が激しいですから、気をつけて邪の侵入を防いでいきましょうね。

助けを借りよう

不調が長く続くときというのは、身体のバランスが崩れた状態のまま固まってしまっているともいえます。
アンバランスのまま固定されてしまっているのですね。

ちょっとした不調であれば、しっかり睡眠をとったり休んだりすることでよくなる場合もありますが、長く続く不調であればやはり人の助けを借りることが必要かもしれません。

ぐるぐると同じ考えが頭の中を回っているときに、ちょっと人に話をしたり意見を聞いたりすることで、そのぐるぐるした輪から抜けられることがありますよね。

それと同じで身体のバランスが崩れたまま動かなくなっているときは、人の手を借りてポンとスイッチを押してもらうことで固まっていた状態から回復方向に向けて身体が動き始めます。

セルフケアも大切ですが、身体のバランスが大きく崩れたときは、早めに助けを借りてくださいね。

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はりきゅう治療室GreenRemedy
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流れを意識する

体調に変化を感じないときでも、実は身体は毎日ダイナミックに動いています。

東洋医学では気や血といったものが、それぞれ川のように流れながら身体のバランスをとっていると考えます。
毎日変わっていないように見えても、実は大きく変化しながら一定の均衡を保っているのですね。

ですが何か身体に負荷がかかると、川の水が少なくなったり澱んだりと変化が起きてそのバランスが崩れてしまいます。
崩れながらも必死に何とかしよう頑張っている状態が、病や不調といえるかもしれません。
川の流量がたっぷりあって滞らず流れていること、そんな状態が健康なのですね。

これは身体だけでなく心についてもいえそうです。
頑なな状態になって心の流れをせき止めていませんか。
心のエネルギーはたっぷりあるでしょうか。

心も身体も流れを意識してみると、また違ったものが見えてくるかもしれませんね。

上半身の灸に注意

誰でも手軽にできて気持ちのよいお灸ですが、自分ですえるときに注意しなければいけないことがあります。
それは上半身へのお灸は控えた方がいいということです。

肩こりなどが気になるとき、そのこっている部分にお灸をすると血行がよくなっていいような気がしますね。
確かに一時的には血行がよくなるかもしれませんが、実は上半身にお灸をするとのぼせてしまうのです。
特に血圧の高い方は要注意です。
のぼせることでさらに血圧が高くなってしまう場合があります。

鍼灸院で上半身にお灸をする場合がありますが、それはのぼせないタイプのお灸だったり、のぼせる心配のない身体の状態のときを見極めてお灸をしているのですね。

その他注意することは購入したお灸に書かれていると思います。
心配な方は通っている鍼灸院などに相談してみてください。
お灸は火を扱うものですから少し気をつける必要がありますが、注意事項を守って楽しいお灸ライフを送ってくださいね。

身体と心を一致させる

普段、どのぐらい身体に意識を向けていますか?
現代は昔に比べて身体を使う機会もぐんと少なくなって、ついつい心だけが一人歩きしてしまうことが多いようです。

昔のことを思い出して後悔してみたり、先のことをあれこれ心配してみたり…。
そんなときは身体のことなどすっかり忘れています。
下手をすると一日中身体を意識することなどないかもしれません。
頭の中だけでぐるぐると考えている状態がずっと続いているのですね。

考えること自体が悪いわけではありませんが、もう少し身体のことを思い出してあげてみませんか。
痛みが出たとき症状が出たときだけ意識するのでは、身体も寂しがっているかもしれませんよ。

心が一人歩きしていないときは、後悔も心配もどこかに行ってしまっています。
そんな心身が一致した時間を増やしていくと、身体にも心にもきっと健やかさが戻ってきます。

陰と陽の両面を見る

東洋思想、東洋医学では「世の中のすべてのものは陰と陽に分けられるよ。また陰と陽が支え合ってこの世は成り立っているよ」という風に考えます。

陽だけでは成り立てない、陰だけでも成り立てないのですね。
棒磁石を想像してもらうと分かりやすいかもしれません。
片側にN極、反対側にS極があり、その両方が支え合って1本の磁石になっていますね。

そのように世の中のすべてのものには両極という両側面があるのです。
それは形があるものに限ったことではありません。
見えないものについてもいえます。

しかしうっかりすると、ものごとには両面があるということをつい忘れてしまいがちです。
いい面ばかり見てしまったり、または悪い面ばかり見てしまったり…。

そんなときにものごとには陰と陽の両面があることを思い出してみると、それによって気持ちが軽くなったり、ぐっと考えが深まったりするかもしれません。

ちなみに本来、陰と陽どちらがいいもの悪いものということはありません。
どちらも同じように大切なものなのです。

新型コロナウイルス対策について

当治療室では新型コロナウイルス感染防止対策としまして、安心してお越し頂けますよう通常の衛生管理に加え更なる衛生管理に努めて参ります。

・施術者の検温(発熱・体調不良の場合には施術は行いません)
・来院者の検温(発熱・体調不良の場合には施術をご遠慮頂いております)
・施術者のマスク着用
・施術者の手洗い、手指消毒の徹底
・換気(1回の施術ごと)
・ドアノブ、トイレ等手が触れる部分の消毒(1回の施術ごと)
・手指消毒用アルコールの設置
・飛沫防止用パネルの設置

不安な方はお気軽にご相談ください。
よろしくお願い申し上げます。

考えすぎるとのぼせる

頭痛、肩こりなど上半身には症状があって、足は冷えているという方、いわゆる「のぼせ」の状態になっているかもしれません。

のぼせる原因にもいろいろありますが、考えすぎるのも一つの原因です。
考えるときは頭を使いますよね。
頭を使うと気が集まってきます。
少しの間なら問題ありませんが、ずーっと頭であれこれ考えていると気は温かいですから熱を帯びてきます。
そうすると頭痛がしたりめまいがしたり、肩こりになったりします。
そうして足元の気がお留守になって冷えてしまうのですね。

そうならないためにも考えていることに気づいたら、意識を身体に戻してみましょう。
歩いているなら歩いていることに、食事をしているなら食事をしていることに意識を向けます。
そのときの注意点は「あ、また考えてた!ダメだなぁ」と自分を責めないことです。
ただ気づいて身体に意識を戻せばいいだけなんですね。

春はのぼせやすい季節でもあります。
いつもよりちょっと意識して過ごしてみませんか。