ショックを受けたとき

IMG_1962急にびっくりするようなことが起きると
しばらく気持ちが落ち着かずに
ざわざわしていることがあります

暗いところで急に驚かされたときなどは
気持ちもびっくりしますが
しばらく心臓がドキドキしていたり
体にも何かしら反応が出ますよね

急にびっくりしたときというのは
気持ちはもちろんですが
体も同じようにびっくりして
ときに思った以上に
ショックを受けていることがあります

転んでしまったり
ケガをしてしまったときも
「わっ!」とびっくりしますが
そうした場合は
実際にケガした部分ばかりに目がいくので
全体にショックを受けている
ということを忘れがちです

ケガが治ればもう治ったと思いますよね
ですがそれだけではなく
体全体こころ全体にショックが走っているので
そういったことが関係して
思わぬ部分に症状や不調が
現れてくることがあります

ふだんは自分自身がバラバラにならないように
気持ちや体をキュッと引き締めている力が
働いているのですが
びっくりするとその引き締めている力が
一時パッと緩んでしまうのです
そうするとバランスをとっていたものが
一気に崩れてしまうことがあります

もちろんしっかりしていれば
そこから柔軟に元に戻ることができますが
体やこころが弱っていたり
バランスを戻すだけのエネルギーがなかったりすると
なかなかよい状態に戻れず
ショックの影響が後まで残ってしまうことがあります

そうすると何だかよく分からない不調や
思ってもみなかったような症状が現れたり
気持ちも不安定になったり
落ち込んだりすることがあります

過度に心配し過ぎてはいけませんが
ショックを受けたときには
ショックを受けたんだなぁと
自分の体やこころをていねいに労って
普段より無理をしないようにしましょう
生活リズムをととのえながら
いつもよりしっかりと休むことを意識してくださいね

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2月お灸教室お休みのお知らせ

お灸教室毎月開催しているお灸教室ですが
申し訳ありません
今月はお休みとさせて頂きます
3月には開催したいと思っていますので
決まりましたら
こちらでご案内させて頂きます

個人で申込みされたい方は
2名以上でしたら
いつでもお好きな日時で
お申込み頂けますよ

ご家族やご友人の場合
セルフケアはもちろん
相手へのケアということで
それぞれの症状に合わせたお灸の仕方や
背中にお灸し合いっこしたり
してみたいこと相談したいことなど
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病は節目

IMG_1306病や不調が人生の中で
小さなまたは大きな
節目となることがあるようです
特に大きな病を経験された方は
振り返ってみるとそうだ
と思われる方多いかもしれません

というのも体やこころの不調というのは
何か自分の生活や生き方を
変えなくてはいけないという
体やこころからの要請でもあるからなのですね

たとえ小さな症状や不調でも
それは当てはまるように思います
何か不調が出てきたら
ほんとうは少し立ち止まって
自分を振り返ってみる必要があるのです

ですが今はなかなか忙しくて
早く治して早く日常に戻りたいですから
じっくり立ち止まることも難しいですね
あれが原因かな?
と少し考えるぐらいかもしれません

ですが小さなものだったとしても
あまりに見ないふりをして放っておくと
後々大きな要請となって自分に迫ってきます
そうすると有無を言わさず自分の生き方を
全面的に見直さなくてはいけない状況に
なってしまいます

立ち止まって自分を振り返ることは
辛い作業でもありますが
悪いことをしたから病気になった
と考えるのではなく
自分は無理をしていないか
自分の意に沿わない生き方をしていないか
どう生き方を変えればいいのか
という視点で見直す必要があるようです

からだやこころは誰より自分自身のことを
思ってくれています
ただその思ってくれていることが
自分でも気づいていない部分であることが多く
それに従って生き方を変えなくてはいけないのは
ときに厳しく辛い場合があります

ですが長期的に見れば
自分がとても楽になることなのです
不調や症状が出てきたら少し立ち止まって
静かに耳を傾けてみませんか

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ゆっくり治す

IMG_1834辛い症状や辛い状態が続くときは
早く楽になりたいものですが
あまり治そう治そうと
慌て過ぎてもいけません

早く治そうとして薬を飲んだりすると
すぐに症状が消えて楽になりますね
ですがそれは治ったのではなく
痛みや症状を抑えて
見えなくしているのです
治るというのは薬で治るわけではなく
薬で辛い症状をやわらげている間に
体自身が自分でうまく治してくれた場合に
治ったというのです
痛みや症状が消えた=治ったではないのですね

緊急のときはもちろん
薬が必要な場合、有効な場合もたくさんあります
ただ、薬を飲むとすぐに症状や痛みが消えて
楽になるイメージが強いために
症状や辛いものをすぐ消すことが
治ることなんだと思ってしまいますし
症状が消えたら治ったんだと思ってしまいます

症状が何か出てきているということは
どこか体のバランスが崩れていて
それがある部分に症状として出てきているのです
ですので症状をとるだけではなく
根本から治すために全身のバランスを整えていかないと
また同じ症状が現れたり不調が出てきてしまいます

特に長い間続いている症状などは
バランスが崩れたアンバランスの状態で
バランスをとっているようなところがあるので
一気に治そうとするとそれが大きく崩れて
かえって体の負担になってしまうことがあります

じれったい気もしますが
全身のバランスを整えるのには
少し時間がかかったり
時間をかけたりした方がいい場合もあるのですね
腰をすえてゆっくり治すことも必要です

早く楽になりたいものですが
慌てなくていいんだと思うことで
逆に気持ちが楽になるかもしません
自分の生活を見直しながら
少しずつゆっくり治していきましょう

そうした気持ちで取り組むと
意外と早く治ったりするのです
実は慌てないことの方が
早くよくなる近道なのかもしれませんね

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悩みの輪から出るには

IMG_1921あまりに気持ちの辛い状態が続くと
頭の中は悩みや辛いことでいっぱいになり
うつうつと何もする気がなくなってきて
動くのもおっくうになったり
一人でじっとしていたくなったり
そんな状態になってくることがありますね

そのようなときは
少しゆっくりすることも大切ですが
一人でじっとしている時間が長くなってくると
辛いことをぐるぐると考えているその輪から
出られなくなってしまいます

自分でも輪の中に深く入り込んでいることに
気づかなくなってしまうのですね
そうなると辛い状態から抜け出ることが
ますます難しくなってしまいます

辛い気持ちが続くときには
問題を解決しようとしたり
何かしようと考えるのを少し脇に置いておいて
まずその輪から出ることに気持ちを向けてみましょう

輪から抜け出るといっても
すごく大きなことをしなくてもいいのです
小さなことでも何か自分のこころに
化学反応が起きるようなことをしてみましょう
化学反応というのは
表面的ではなく自分の少し深い部分で
じわじわと変化が起きそうなことです

人に辛い気持ちを話すこともきっかけになります
ただ何か意見を言ったり指示したりしてくれる人よりも
静かに話を聞いてくれるような
話すことで自分のこころがスーッとするような
信頼できる人に話すことが大切です

そのような人がまわりにいないときは
本を読んだり映画を観たり自然の中に行くのも
何かこころが動きそうでいいですよね

体とこころはしっかりつながっていますから
体からアプローチするのもとてもいいです
体が変われば自然とこころも変わってきます

問題の解決にならないようなことをしていても
何か自分に化学反応が起きるようなことをしてみると
ぐるぐるしていた輪からだんだんと抜け出ることができます
気づくと輪の横にあった抜け道に
いつの間にか出ているような感じかもしれませんね

こころが動くことで自分の意識していない部分に
少しずつ変化が起きてきます
そうすると不思議なものですが
問題だと思っていたことが整理されてきて
自然と気持ちが落ち着いてきたり
明るい力が出てきたりします

辛い輪の中でぐるぐるしているときは
ちょっとだけ頑張って
まずはそこから抜け出ることを考えてみましょう
きっと状況が変わってきますよ

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