一陽来復

IMG_157312/22は冬至でしたね

季節の移り変わりや一年の流れを
陰と陽の世界で見てみると
陰が増えて陽が減ったり
陽が増えて陰が減ったりと
バランスをとりながら
おだやかに移り変わっています

春から夏に向かってどんどん暑くなるときは
陽が増えて陰が減ってるんだろうなとか
秋から冬に向かって寒くなるときは
陰が増えて陽が減っているんだろうなと
何となく分かりますね

冬至というのはひとつの節目です
夏至から増え続けていた陰が
ピークを迎えるときなのですね
陰はこのときを境にして減り始めます
そして今度は代わりに陽が増え始めます

それで冬至のことを“一陽来復”
と言ったりもします
やっと陽が増え始めるねという
嬉しいときなのです

ですが冬至というと12月下旬の
さらに寒くなってくる時期なのに
陽が増え始めるというのも
少し変な気がしますね
これはなぜかというと
目に見えない世界のことを
言っているからなのです

目に見えない部分というのは
外側に現象が現れるより前に
いつも先行して動いているものなのです
見えない部分が先に変化して
そこから少しタイムラグがあって
外側に現象として現れてくるのですね

ですので寒くなってきたという現象は
少し前に見えない世界で
寒さをつくるような動きがあって
それがやっと今になって現れてきているものなのです
そして寒さが外に現れる頃には
見えない世界ではもう陽が増え始め
春の準備を着々と進めています

見えない世界が先行して動いているのは
季節に限ったことではありません
目に見えるものだけではなくて
目に見えない部分がどう動いているのかと
気持ちを向けてみると
またものごとの違った姿が
見えてくるかもしれませんね

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